『微分方程式・複素整数』買いました。

【大学数学への懸け橋】この本を買いました。

数学 微分方程式・複素整数 分野別標準問題精講

数学 微分方程式・複素整数 分野別標準問題精講

 

 入試問題の背景や「その先」を見せてくれる本。入試問題を題材にしながらどんどん高みに連れて行ってくれます。『フォーカスゴールド』の発展の解説あたりに近いですが,もう少し大学数学へ踏み込んでいる感じです。語り口がソフトで,一緒に数学という山へガイド付きで登っていくような感覚で読めます。大学での数学は,ε-δがいきなり出てきたりして,自分自身の中でも高校数学との断絶が大きくて面食らったイメージが強く,この本のようなガイダンスがあれば…と思います。教師として大学数学を学ぶ意味,というのはこういう高校数学との接続を自分のものにして授業をすることで,生徒に数学の魅力を伝わるようにすることだと思います。大学数学で挫折感を大いに味わって,劣等感の塊な自分なので,こういう本に憧れが非常に強いです。『オイラーの贈り物』も10年くらい前にノート取りながら読みました。(忘れてるけど…)これも頑張って読みたい。

 

下は立ち読みしました。

数学I・A入門問題精講

数学I・A入門問題精講

 

 

数学II・B入門問題精講

数学II・B入門問題精講

 

これ,普段の授業での自分の解説を紙でまとめてくれた感じで,びっくりしてます。導入の題材で持ってきている話題も同じものが多々あって驚き!話し言葉で丁寧に解説してあって, とても分かりやすいと思いました。これあったら私の授業はいらないんじゃないか(^^; 逆に授業の解説をこういうふうに紙にしてみるのもいいのかな…テキストを一から作るのではなく,教科書の流れに沿った解説を,しゃべったことを書き起こして配付しておく…ならできそうな気がします。「犬プリ」にお世話になっているので,それを自分でやれ!ですね。目の前の生徒に。

他の『精講』シリーズとはちょっと趣が違うのですが,教科書の副読本としておすすめ。教科書ガイドよりいいんじゃないかな。2冊買ってもこっちのほうが断然安いし。

教科書ガイドって使いこなすの難しいですね…授業で十分なはずなんだけど。独学用としてはいいのでしょうが,コスパが悪い。予習して分からなかったら先生に聞いたらいい。どうも自分で先に進んでいる内容を教師に聞いてはいけないと思っている生徒が多い。そして塾で聞く…