ラーンズの研修会に参加しました
竹内英人先生(名城大学)の講話と質疑応答。全国の会場をネットで繋いで。
共通テストに向けての指導について
今日はメモ書きです。
共通テストをチャンスだと思う。自分がやりたかった教育はこれだ!と思ってやればいい。(佐藤優氏と池上彰氏が共通テストを実際に解いた評価は悪くなかったことを思い出す。)
とにかく教材研究!深い学び。因数分解できる場合とできない場合→整数問題。いかに1対1対応をつくるか,身につけてほしい解法にもっていくために,試行錯誤させる。
教科書を早く終わらせて問題演習,とは全く思わない。最小限でいかに深く学ばせるか。2月25日からすべて逆算して,どこで何を重点的に扱うかを書き出す。徹底的に教材研究。式の中に図形をみる。2次方程式の解の和と積はグラフのどこにあるか。
ゴールの設定とストーリーを明確にして臨む。
SG授業(さんま御殿)。「なぜ?」をひたすら追求。一人とやり取りしているがクラスが一体となっている。
いかにして学力をつけるか。生徒は失敗できない。
グループワークはHowをやるだけ。Whyの対話にならない。教師がファシリテートしないといけない。グループワークは自分はやらない。ペアワークは目的を明確にしてやる。
HowからWhyへ
対話形式の問題に慣れるにはペアワークは有用。
PC使用の問題も出題可能性が高い。演示ではなくスマホなどで自分で動かしてみることが大事。
線形計画法は逆像法。出題される可能性は高い。
長文の問題文は,必要ない情報に赤線を引かせる。選択肢を見てから解く。
近年,答案が書けなくなっている。とくに場合の数と確率。定義や定理を正確に再現する練習。
定理の証明を必ずやる。
中学校では試行錯誤・仮説→定式化,をしっかりやっている。高校だといきなり公式というパターンで問題演習。(解の公式が高校に上がっていたとき,入学したての生徒は平方完成で2次方程式を解いていた。今思えば,原理を理解して,しかも結構複雑な式変形をわりと全員こなせていた。)
思考力・判断力・表現力は絶対に外せない。
生徒のつまづきを予想する。(I先生の研修報告書にもあった)
発問を変える 教師の力量がためされている
INPUTからOUTPUTへ 考えの言語化 必ずしも正解にこだわらない
定量と定性
情報選択能力
共通テストの内容から逆算して授業を設計する
Σk^2の証明狙われる
思考力,表現力,判断力をどうやって普段の授業に落とし込んでいくか
絶対に授業に取り入れるという強い決意で実行する
試行テスト平均40点 本番易しくなる?甘くない
ゴールを明確にして,そこにたどりつくために,各先生方が得意な方法でやればよい。方法論ではなく,本質的な部分にフォーカスする
(ここまで)
資料にはあったが時間の関係かまったく触れていない内容もあったが,それも聞きたかったと思った。具体的な教材で深い学びを説明してくださったのがよかった。
11年間高校教員,そのうち10年間担任,7回三年生をもつ。2校目はいわゆる周辺校とのこと。
とんぼ返りだったが参加できて本当に良かった。
が,こういう講演を聞くたびに,自分の数学教員としての,数学に対する造詣のなさや授業や教育に対するスタンスのぶれや,迷いからくる逃げの姿勢に気づいていたたまれなくなる,と同時にどうしても自己防衛に走ってしまう。授業に自信がなくてできない理由を探してしまう…
全部肯定的に書き換える作業をこれから!