『学ぶための対話』その2

2回目はじっくり読んでいます。ノナちゃんの「ぜんぶわかりません」というセリフ,本当に生徒からよく聞きます。「わからないので教えてください!」「どこがわからないの?」「ぜんぶ」…で,私はいつも,生徒を否定しないように気を配りながら,全部分かってないなんてことはない,ここはどう?これは?と単元の最初の定義から確認していく。そうすると全く全部理解していない,覚えていない,なんてことはないのですけどね。だいたいは例題の途中の計算が端折られていてそこで躓いていたり,定義や定理が例題の中でどう利用されているかに気づいてない,などというところですね。

「ぜんぶわからない」「私馬鹿だから」…そんなこと言わなくていいんだよ。悲しいことばだと思います。反面,そういっておけばそこで終われる,問題を切り捨てられる,解放されることもあるのかなと想像します。それ以上考えることが嫌になったときの免罪符。そもそも生徒たちが「考えるのが嫌」にさせてはいけないのですが。

「僕」と「ノナちゃん」の対話のように,1対1でじっくりと向き合う時間がとれれば…

そして「自分自身との対話」ができるように誘うことができれば…

授業で説明することを全部プリントに書き出してみようかな?口語体で。