受験産業

【ラーンズの話から】ラーンズについての私のツイートからアクセスしてくださっている方が多いです。地元国公立大学進学がボリュームゾーンになる学校は特にベネッセどっぷりになりやすいかも。(うちの学校がまさしくそうです)河合塾全統模試は大問の(3)あたりのハードルが高すぎて点数頭打ちになっちゃう。ベネッセは呼べば担当者が来て他校比較などの資料の作り方を説明してくれる。あと梱包とか冊子の切り返しとか細かいところでそつがない。ベネッセは40冊で切り返してくれるけど,河合塾は50冊だからクラス人数分用意するとき,手間が全然違ってくる。ラーンズの進研模試の過去問を利用した問題集を,進研模試対策に使うのは気持ち的には抵抗ありまくりだけど,うちの生徒あたりには取り組みやすくできていて,課題の提出率も良かった。そんなこんなで地域が受験のリソースに乏しく学校が受験勉強の面倒を丸ごとみている地方の高校では,ベネッセの至れり尽くせり度合いが助かる,というか,それくらいでないと過労死かも。

講演会の講師のレベルなどは河合塾の方が断然いいと思う。あと教員向け研修や教育研究は河合塾は本腰入れてやっていて,ALの研修など何度か参加したが非常に有意義だった。市販の問題集も定評のあるものが多い。

理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 5)

理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 5)

 

リクルートも共通テスト模試のサンプルを持ってきて,ベネッセの1月模試の「かわり」に導入しないかとかなりの攻めの営業を昨年度末にしてきた。数式フォントが気に入らないので(もちろんそれだけじゃないけど)今年度は採用せず。東進も模試やってるし,共通テストをきっかけに,周辺受験産業に新規参入という流れがある。

このエントリー,最初は数研出版のことを書こうと思ったのですが,模試のことを考えていたらつい長くなりました。StudyAidでしかテスト作れない教員にはなりたくなかったんだけど,年々便利になってきて,もう最近はStudyAidにおんぶにだっこ状態。この前の仙台の講演のテキストで思いっきり批判されていました…。