読書録2021

本読みにはまっています.編み物したいけど,始めるまでが長いなぁ.また編み本欲しくなる.

 

震災関連で読んだもの

 作業員の方々の生の声が聴けるのが良かった.菅直人総理の評価が最初から非常に低い.現場礼讃が強すぎる.

 この本,もっと評価されるべきだと思う.5年前で少し古いのと,福島愛がちょっと強いけど,技術的なことも作業の現場も政策としての原発の論点も非難がもたらしたものも網羅的に,客観的によくまとまっている.

前から読んでみたかったもの.

 組織論って,リーダーになるべき人が知っていればいいのかな,と触れてこなかったが,自分の属する組織の強みや弱みの把握,自分の行動を組織の枠組みから見直してみることも面白いし,道しるべになる,とこの本を読んで思った.40年くらい前に出た本だけど,日本企業の特質を見事に分析し,今日的な課題を言い当てている(イノベーションが起こせない).先見の明に驚くとともに,この指摘を活かせなかったのか?と失われた何十年かを思う.管理職は読んでいるよね?理論のフレームワークをもって,カリスマ経営者の著作物を読み直してみるといい.士官学校などの教育のシステムや内容に対しても客観的に批判している.なるほどと思うことが多い.

 齋藤環先生のインタビュー記事を読んで知った.本当の対話とは何かを感じさせてくれた.まだ理解はできていない(実践に移せそうもない)が,面談の根本が鍛えられた気がする.こちらは第一人者の論文を抜粋するとともに,オープンダイアローグについて初学者向けに解説した本.とは言っても,精神科医や心理職といった専門職向けなので,基本的な知識がないと本当の初心者は苦しいかも(巻末に用語集があります).私は苦しかった人です.でも可能性はたくさん感じることができました.環先生の熱意が伝わってきます.

 こっちはセイックラ先生の論文の翻訳.解決志向アプローチにも通ずるところがあって面白そう.まだちょっとだけ.